用語大全集

関東水道修理隊

カビ臭原因物質(2-MIB、ジェオスミン)のご解説

2-MIB、ジェオスミン(ジェオスミンおよび 2-メチルイソボルネオール)とはカビ臭の原因物質なのです。カビ臭物質は浄水処理(急速ろ過法)では取り除くことができないので、粉末活性炭の注入や高度浄水処理(オゾン+生物活性炭吸着処理)により対応しています。水道水源である河川や貯水池で窒素やりんなどによる汚濁が進むと、ラン藻類と呼ばれる藻類が大量に発生する場合もあります。ラン藻類の中には、カビ臭物質(2-メチルイソボルネオールやジェオスミン)を作り出す種類があり、これが水道水のカビ臭の原因となっています。


カビってなに?
カビは、菌糸と呼ばれる細長い細胞からなり、胞子によって増殖する菌類のひとつです。私達の生活空間においては、梅雨、台風に代表される湿気の多い季節、或いは食物、衣類、浴槽の壁などの表面のように湿気の多い場所に発生します。カビは温度が25度~30度、湿度が80%以上で栄養分があるところ、しかも風通しの悪いところによく育ちます。 カビ」という言葉は、糸状の体を持つ菌類の総称であり、例えば普段キノコと呼ばれる大型の子実体を持つ菌類でも、その栄養体である菌糸のみを見た場合、「カビ」と認識されるように、比較的ざっくりとした分類になり、「カビ」を生物学的に分類するのは非常に困難なものになります。通常は、菌類のうち、キノコのような子実体を形成するもの、及び酵母を除いたものをカビとして扱います。 カビは、自然界最強の発がん物質として有名なアフラトキシンなどのマイコトキシンを産生して人間にとって脅威を与える傍ら、ペニシリンに代表されるように抗生物質を我々に与えます。また、カビは酒造りには欠かせない働きを見せてくれますし、チーズ・かつおぶしの熟成など多方面に利用されています。 このように、我々に恩恵も脅威も与えるカビですが、「カビ臭」に関しては、全般的に嫌われる傾向にあります。カビ臭に関与する化合物は、官能閾値が低く、極僅かな量でも違和感を覚えるものが多いのが特徴なのです

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