用語大全集:臨時給水

関東水道修理隊

臨時供給水

配水小管の末端地域では、合流や分岐のない行き止まりの配水管があります。この地域で給水を行う場合、使用水量が少ないと水質基準に適合した水道水を供給することが困難となります。あらかじめお客さまの了承を頂き、この時発生する残留塩素が少ない停滞水を雑用用途として供給することがあります。
この水を「臨時供給水」と言います。

臨時給水とは、水栓登録がなく(祭りやイベント等)、臨時的に使用する給水のことです。また、管轄水道局(市町村)で条例がありますので使用される地域の管轄水道局にお尋ねください。

臨時供給水を設置される条件とわ
臨時供給水を設置される条件とは、水道の通常の給水とは別に一時的な目的のために水の供給を受ける必要がある場合に適用されるものであり、たとえば建設工事現場やイベント会場、災害応急活動などの一時的な水利用に対応する際に臨時的な給水施設を設置することが認められる。これにはまず、水道事業者に対して所定の申請手続きを行い使用目的や期間、使用予定水量、設置場所などの詳細情報を提出することが必要である。また、供給される水が公共の水道インフラを通じて配水されるものであるため、衛生上の安全確保や周辺の水圧への影響を防ぐ観点から、給水装置の構造や材質についても水道法および関係法令に適合していることが条件となる。
逆流による水質汚染を防止するために逆流防止器の設置が義務づけられることが多く既設の水道施設と臨時供給の設備との間に適切な遮断措置が講じられていることが求められる。供給にあたっては使用開始前に水道事業者の検査や確認を受け必要に応じて技術的な指導を受けることも条件とされる。また、使用後には施設を撤去し、原状回復を行う義務も設けられており臨時供給水の設置が周囲の環境や水道システムに悪影響を与えないよう配慮されている。使用期間が長期にわたる場合や水量が多く一般の給水に影響を及ぼす可能性がある場合には、別途、詳細な審査や追加的な条件が付されることがある。使用料金についても通常の水道料金とは異なり、臨時供給に特有の料金体系が適用され申請者がすべての費用を負担する形となるためコスト面での負担も考慮に入れる必要がある。災害時においては、行政や関係機関の判断により迅速に臨時給水拠点が設けられることがある。この場合は特例的に手続きが簡略化されることもあるがやはり設置や運用には安全性や公衆衛生の確保が第一に考慮される。臨時供給水の設置は一時的な対応であると同時に水の安全と安定を保つために厳格な条件と管理が求められる制度であり、その役割は限定的ながら非常に重要である。