用語大全集:手洗い管

関東水道修理隊

手洗い管

一般家庭のトイレには、手を洗う箇所が設置されていないのが一般的です。そこで、トイレタンクに貯水する給水を利用して、手を洗えるようにしました。その部品のことを「手洗い管」と、呼んで言います。ですが、大型施設(デパートなどの公共施設、飲食店など)では、手洗い管が取付けられていないトイレタンクもあります。それは、別の箇所に手を洗うための洗面台が設置されているからです。また、一部のご家庭でも、手洗い管がないトイレ仕様にしているご家庭もあります。トイレ(便器・タンク)をリホームや新設する場合にも、手洗い管の有無で購入費用も多少ですが変わってきてしまいます。基本的には、別の箇所で手を洗うことを考慮すれば、トイレタンクに貯水させる水は、トイレ使用後の排水にのみ使用しますので、当然のことですが、手洗い管有りの方が水道代が安くなります。

トイレタンクに手洗い管が取付けられていないタイプのタンクを後から、手洗い管を取り付ける場合には、トイレタンク上蓋とボールタップ(一部変更すれば使える部品もある)の交換が必要になってきますので、ご購入の際は、後々の事を考慮してから購入することをお勧めします。

  


トイレの手洗い管と衛生管理について
トイレの手洗い管と衛生管理については、使用者が排泄後に手を洗うための水を供給する装置として設けられる手洗い管の構造や設置場所、管理方法が公衆衛生の維持と快適な生活環境の確保に直結するため、その衛生状態を常に清潔に保つことが重要であり、手洗い管は多くの場合、便器のタンク上部に設置されており水洗時に流れる水がそのまま手洗い用として利用されることで節水にもつながる利点があるが一方で水の飛散やぬめり、カビの発生といった衛生面でのリスクが生じやすく、これらを放置すると細菌やカビの繁殖源となり、手を清潔にするどころか逆に雑菌を手に付着させる結果となるため定期的な清掃と点検が欠かせない。とくに蛇口の吐水口や水受け部分、排水口周辺は汚れがたまりやすく、水垢やカビが付着することで悪臭や衛生不良の原因となるため、中性洗剤や専用の洗浄剤を用いて定期的に洗浄し、ブラシなどで目視できない部分も丁寧にこすり落とすことが求められる。さらに、トイレ内は湿度が高く細菌の繁殖に適した環境であるため、換気扇を常時運転させたり、定期的に窓を開けて空気を入れ替えることによって湿気をこもらせないようにする工夫も重要である。加えて、タンクの中の水も清潔であることが前提であるため、タンク内部にぬめりや汚れが見られる場合には内部の清掃や除菌処理を行い、タンク水が手洗い管を通じて清潔に供給されるようにすることが基本となる。また、手洗い後に触れる蛇口やレバー部分は使用者の手から細菌が移る可能性が高いため、アルコールなどによる消毒をこまめに行うことも有効であり公共施設や商業施設では非接触型の自動水栓を導入することで交差感染を防止し衛生状態の向上につなげている。
衛生管理の観点からは、清掃記録や点検項目を一覧化したチェックシートを用意して定期的に確認する体制を整えることで、日常的な衛生管理の習慣が定着しやすくなり、維持管理の質が向上する。このようにトイレの手洗い管は衛生的な水を供給するだけでなく使用後の衛生意識を高めるための重要な設備であり、定期的な清掃と換気、消毒、点検の徹底によって安全で快適なトイレ環境を維持することができる。