浄水場のご解説

河川から取水した水や地下水などを浄化・消毒し飲用に適するように処理する施設のことです。原水水質により浄水方法が異なります。河川水を原水とする施設としては沈でん池、ろ過池、通常、着水井薬品注入設備、消毒設備、浄水池、排水処理施設、管理室等があります。川から取り入れた水（原水）を、安心して水道水を飲むようにするための場所が浄水場です。水道局では、水道法に基づく水質基準に適合した水道水をお届けするために、沈でん、ろ過及び消毒という3段階の浄水処理を行っています。



浄水場を設置する意義
浄水場は、水道水を安全で清潔な飲料水にするための施設で設置の意義は、都市や地域社会における生活基盤の重要な部分として多岐にわたります。
●公衆衛生の向上
浄水場は、自然水源から水を取水し消毒や濾過を行うことで、病原菌や有害物質を取り除き感染症や水質汚染による健康リスクを防ぐことができます。特に、大規模な都市や人口密集地では、浄水場の設置が欠かせません。
●安定した水供給の確保
浄水場は、安定した飲料水を供給するためのインフラとして重要で水源が枯渇したり急激な需要増加があった場合でも、適切な処理技術を通じて水を安定して供給することができます。
●水質の管理と安全性
浄水場では、水質を常に監視し、必要な処理を行うことで供給される水の品質を維持し飲料水として適切な基準を満たし安全な水が供給されることが保証されます。
●環境保護
浄水場は、自然環境への影響を最小限に抑えるように設計されています。例えば、廃水や汚泥の適切な処理を行うことで周囲の水域や土壌への汚染を防ぎ環境保護に貢献します。
●災害時の対応能力
災害発生時においても浄水場は水供給の重要な役割を果たします。緊急時には、迅速に適切な水質管理が行える設備として地域住民の安全を支えることができます。
●まとめ
浄水場の設置は、健康、環境保護、安定した水供給など、地域社会全体に多大な利益をもたらします。社会の発展や生活の質を向上させるためには不可欠な施設であり適切な運営と管理が求められます。