ご解説
河川からとりいれた水をろ過する場所のことです。主に砂を用いて水をろ過する為の池のこと。「緩速ろ過地」と「急速ろ過地」に分けられます。水中に懸濁する数μm~数十μm程度の微細な浮遊物の除去を主目的としている。 緩速ろ過方式は,取水した原水を沈殿池に導き粗懸濁物を沈殿させた後に,細かい砂を70~90cmの厚さに敷きつめたろ過池に導き,ろ過面積1m2当り1日5m3程度の緩やかな通水速度でろ過したうえで塩素殺菌して給水する方式である。ろ過池では懸濁物の物理的なろ別がなされるほかに,表層に繁殖する微生物群によるアンモニア,鉄,マンガン,有機成分や臭気成分の酸化,吸着,分解,水中細菌の捕食,ならびに砂層内部の細菌群による窒素成分の安定化などが達成される。
取水とろ過地との関係について
取水とろ過地の関係は、水道水や工業用水などの供給において極めて重要であり取水とは河川、湖沼、地下水などの水源から水をくみ上げる工程を指し、その後、取水された水は適切な処理を行うためにろ過地へと送られるが、ろ過地では物理的、化学的、または生物的手法を用いて水中の懸濁物質や微生物、有機物、重金属などの不純物を除去し、安全で衛生的な水を供給するための処理が施されるため、取水とろ過地は水質管理の観点から密接に連携しており、取水地点の水質が変動すれば、それに応じたろ過処理の調整が求められることから、例えば降雨や洪水によって取水源の水質が悪化した場合、ろ過地では凝集剤の使用量を増やしたり、ろ過速度を調整したりすることで適切な処理を施し水質基準を満たすよう努める必要があるほか取水地とろ過地の距離や配置も水質維持に影響を及ぼし、取水地からろ過地までの距離が長い場合、水が輸送される過程で汚染される可能性があるため配管や貯水施設の管理も重要となり、また、逆に取水地とろ過地が近すぎると、原水の水質が著しく変化した際に十分な対応時間が確保できず、急激な水質変化に適応するのが難しくなるため取水とろ過地の適切な配置や運用が求められ、さらに、近年では高度浄水処理技術の発展により、膜ろ過や活性炭吸着、オゾン処理などの高度なろ過技術が導入され、従来の砂ろ過に比べてより効果的に微細な汚染物質を除去できるようになっているが、これらの技術の導入にはコストやエネルギー消費の問題も伴うため、取水の方法や水源の特性を考慮しながら、最適なろ過方法を選定することが不可欠であり特に都市部では人口の増加に伴う水需要の増加や気候変動による水質の変動が課題となっており、取水地点の多様化や地下水と表流水の併用、さらには再生水の利用など、新たな水資源の確保と効率的な処理が求められる状況にあるため、取水とろ過地の関係は単に水をくみ上げて浄化するだけではなく、持続可能な水資源の確保や水循環システムの構築といった広範な視点からも検討されるべきであり今後も技術革新や環境変化に対応しながら水質の安定供給と安全性の確保を両立させるための取り組みが不可欠となる。
お客様評価
東京レビュ - 千葉レビュ - 埼玉レビュ - 神奈川レビュ - 都内23区レビュ