尿石による詰まりで排水管交換と排水経路変更

関東水道修理隊の報告事項

作業状況

トイレ交換をご検討されているお客様から見積に来てもらいたいというご連絡をいただきました。その時に流れの悪い排水も点検して排水管の交換が必要な場合には併せて見積もりをお願いしたいとのご要望もありお伺いうぃしてトイレを確認させていただきました。お客様はトイレを交換すれば詰まりが解消すると考えていらっしゃったようで、詰まりが排水管部分で起きていることがわかりました。そこで、お客様に状況を説明をしてから高圧洗浄機を使って詰まり除去を試みましたが、あまりにひどい状況で復旧することができません。何故か原因がわからなく排水管カメラを用意、便器を外して詰まり除去を行いました。しかし横引き排水管に異常があって排水管内が尿石で閉塞して汚物やトイレットペーパーが流れない状態になっていることがわかりました。
尿石が硬化している状態ですから洗浄作業を行っても改善が見られません。お客様に現状で排水管のままでは改善できないことをご説明し対応方法を念入りにご相談・お打ち合わせさせていただきました。尿石が固まっている排水管を交換しようとすると床の解体・張替えを伴う大掛かりな作業になってしまい費用もかさんでしまいます。そこで床下の排水管に汚水を流す「床排水」から、排水管を壁に向かって通す「壁排水」に切替えることにして壁排水に切り替えて新しい排水管を壁から屋外に露出させることで、費用を抑えながらトイレ詰まりを解消することが可能になることをお伝えをして承諾をいただきました。工事の内容は、新たな排水管の設置・接続、壁排水の便器への交換などの切り替えに決定しました。排水方法を切り替えることで、小便器の周囲の床・壁に以前のトイレの跡が残ったり、不要なパイプが見えたりしてしまいますが、極力わからないように処置した後、ボードなどを駆使して隠し費用を抑えて見栄えを良くするような作業をおこないました。屋外にも排水桝を新設して同様の詰まりが起こらないよう屋外に露出させた排水管の包配をしっかり確保することを意識して施工し完了しました。

状況写真29

排水配管に尿石が付着して硬化してしまったら

排水配管に尿石(尿中の成分が固化したもの)が付着して硬化してしまった場合、以下の手順で対処することができます。ただし、深刻な場合や専門的なケアが必要な場合は、水道屋に相談することをお勧めします。

家庭用の除去方法を試す
酢と重曹
酢と重曹を混ぜて作る簡易的なクリーナーを試してみることができます。混ぜた液を排水口に注いでしばらく放置し、その後十分な量の水を流してみてください。
専用パイプクリーナー
ホームセンターやスーパーマーケットで販売されているパイプクリーナーを使用することも考えられます。使用方法に従って処理を行ってください。
水道業者に相談
重度の尿石の場合や自分での対処が難しい場合は、専門の排水パイプクリーニング業者に相談することを検討してください。専門の道具や技術を用いて、排水管内の詰まりや硬化した尿石の除去を行うことができます。
予防策を考える
今後の尿石の発生を予防するために、定期的なメンテナンスや予防措置を行うことが大切です。適切な排水管クリーニング剤を定期的に使用したり、排水口を清潔に保ったりすることで、尿石の蓄積を防ぐことができます。

硬化した尿石の除去は、時間と労力がかかる場合があります。手っ取り早い解決策としては、水道業者の協力を得ることがおすすめです。また、予防策を意識して衛生的な状態を保つことで、尿石の発生を最小限に抑えることができます。

(注意点)
排水配管に大量に固着してしまった場合、排水管の交換が必要になることがあります。特に硬化した尿石や他の物質が詰まりやすい箇所や、重度の劣化が見られる場合には、交換が最も効果的な解決策となることがあります。以下に排水配管の交換が必要になるケースとその対処法をいくつか説明します。
重度な詰まりと劣化
排水管が大量の尿石やゴミで詰まり、劣化が進行している場合、効果的な清掃や修理が難しいことがあります。このような場合は、新しい排水管への交換が適切な対策となる可能性があります。
変形や破損
排水管が変形や破損している場合、水漏れや詰まりのリスクが高まります。交換がない限り、劣化が進行してより大きな問題が発生する可能性があります。
老朽化
古い配管は時間とともに劣化することがあり、腐食や崩壊が発生することがあります。排水管が老朽化している場合、新しい管に交換することが必要になることがあります。

排水配管の交換は専門的な作業であり、資格を持つ水道業者に依頼することをおすすめします。水道屋は適切な設備と知識を持っており、安全かつ効果的に排水管の交換作業を行うことができます。
劣化した排水配管を早期に交換することで、長期的なトラブルや損害を防ぐことができます。定期的なメンテナンスや適切な使用法を心掛け、排水管の健全性を保つことも重要です。