貯水池のご解説
河川の水を貯留し渇水時に河川の流量が減少したときには,貯留した水を放流して水量を補給する機能をもった人工の湖(ダム)のこと。山間部などで,ダムで河川の水をせき止めてつくられています。小規模なものを溜池と言っています。渇水時に上水道用、農業用または発電用に水を補給するためのものでありますが、近年は洪水調節を目的に含む貯水池がつくられていて、洪水期には貯水池の水位を下げておいて、洪水を貯留することによって下流の洪水被害を軽減するとともに水利用にも役だてようとしたものがあります。 貯水池の効能水源の水質は,特に表流水において刻々変化します。貯水池を大きく持っておくことで,このような水質の変化に対して安定的な水質の確保が可能になります。高度に管理された水道では,特に水質が悪化した時期の取水を停止するなどの方法で,原水水質保全用としても役立てているケースがあります。また,事故などにより水源が汚染された場合にも有効です。どうしても大きな用地が必要であり,国内では貯水池を新設できる事業体はほとんどありません。また,特に小さな池などで管理が行き届かない場合,生活排水や農業肥料,農薬などの侵入によって汚染がおきる場合もあります。農業用水としては多少水質が悪化してもあまり困らない(その割には農水の水質基準の窒素濃度は1.0mg/Lだが)ので,農業用水のため池との兼用や流用の場合には特に気をつけてください。
貯水池と水道水利用への道順
貯水池から水道水として利用されるまでの道順は、まず降雨や河川水が取水施設で取り込まれ貯水池に貯えられることから始まります。貯水池では、沈殿や自然浄化によって大まかな汚れが除去され、その後、浄水場へと送水されます。浄水場では、まず凝集剤を用いて微細な不純物をフロック化し沈殿池で取り除いた後、急速ろ過や緩速ろ過を行い、さらに残留する細菌やウイルスを塩素消毒やオゾン処理で殺菌し水質基準を満たした安全な水が確保されます。浄水された水は、送水ポンプを通じて配水池や高架水槽に運ばれ水圧を安定させながら各地域へと供給されます。都市部では、水道管網を介して各家庭や公共施設、工場へと届けられ、適切な水圧を維持しながら蛇口まで流れます。一方、山間部などでは重力を利用した自然流下方式が採用されることもあります。さらに、最近では配水管の材質にステンレス鋼管が使用されることが増え耐久性や衛生面が向上し貯水池の水は取水・浄水・送水・配水という複数の工程を経て安全で衛生的な水道水として利用されているのです。
当社からのメッセージ
わからないことや水周りのトラブルで困ってる方(同業者は不可!)は、ご気軽にご相談ください。当社でできる限りのことは、24時間年中無休で対応させていただきます。
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